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キャリアプラン。会社に勤めている方、就職活動、転職活動をしたことのある方なら、必ず耳にしたことがあるのではないでしょうか。このキャリアプランがしっかりと考えられていると就職・転職活動においてとても役立ち、自身のステップアップにも繋がるんです!
ただ、実際にどのように立てたらいいのか、キャリアプランってそもそもなんだろうという方もいらっしゃると思いますので、ここではキャリアプランの基本的な考え方と、計画方法、職種別の特徴、実際の面接ではなぜキャリアプランを聞くのかをご紹介します。
1.キャリアプランとは
キャリアプランとは、働くことに関する計画です。よく似た言葉でキャリアビジョンというものがあります。同じようなものとひとつにされることもありますが、異なる意味です。ビジョンとは理想像や展望といった意味ですので、将来こんな風に働いていたいという理想の姿です。つまりは、キャリアビジョンがあり、そこに近づいていけるよう実際はどうしたらいいのかと計画をたてていく事がキャリアプランとなります。ビジョンは願望であり、プランは現実的な目標というと分かりやすいでしょうか。
1-1.キャリアプランの書き方
まずは頭の中を整理するためにシートに書いてみましょう。シートはエクセルで簡単につくることも出来ますし、インターネット上に多くのテンプレートがありますので、そういったツールをまずは利用してみることも良いと思います。
1-2.キャリアプランの考え方
理想は高く。といいますが、あまりにも現実的ではないものは、細分化した際の目標が立てにくくなります。キャリアプランを考えるときによく使われる、自分は何ができるのかのCan、自分が何をしたいのかのWill・自分に求められているものや行なうべきことのMustのフレームワークを用いても良いでしょう。また、経験が加わると計画が変わることもありますので、ズレの修正を都度行なっていく必要があることも頭に入れておきましょう。
1-3.キャリアプランを計画するメリット
今の自分がするべきことが明確になります。数年後の理想像にむけて、今の自分は何を達成すべきか、どのような行動をとるべきか、が明確になり、仕事をしていく上で大きな道しるべとなります。ただただ、仕事をしていて偶然に成功する。そのような人は少ないはずです。どうすれば実現できるかを考えるため、資格の取得や勉強、新しい業務への取り組みなど、進んで取り組む気持ちが出てきます。また、計画をたてることで、自分自身を見つめなおす機会となります。自己分析をすることで、就職・転職活動時の自己PRやこれまでの経験を自身をもって答えることが出来るといえます。
1-4.キャリアプランを企業が求める理由
面接で聞かれる理由は複数あります。まずは、業界や会社の研究をきちんとして、その上でキャリアプランを考えているかどうかという事を知りたい。つまり面接と入社に向けての意欲を図っているということです。また、目標に向けて努力をすることができる人間かどうか、会社に貢献してくれそうかとい事を見極めるため、キャリアプランについて質問をしています。ここできちんとした受け答えが出来れば、イッキに風向きを変えることができますよ。
2.キャリアプランの作り方
キャリアプランって何なのか、何で大切なのか。については分かったけど、じゃあ実際どのようにして計画を作っていけば良いのでしょうか。キャリアプランを作るには、自己分析と将来の理想像を創造していくとスムーズに行なっていくことができます。
2-1.目標から達成までを時間軸で考える
過去・現在・未来と分けて考えます。企業では事業計画を中期・長期戦略とわけて設定し、それぞれ四半期・半年ごとの目標にむかい、評価をします。私たちのキャリアプランも一緒です。最終的な目標・ビジョンをイメージし、そこから逆算して7年後、5年後、3年後、と細かい目標を書き出し時間軸で計画を立てていきましょう。その時の自分にちかづくためには、何が必要で、どんな行動をしていくべきなのかも考えます。女性の場合には、結婚や出産、職場復帰と仕事を離れる期間がありますので、ライフイベントともリンクをさせていく必要がありますね。
2-2.自己分析
今の自分を知ることもとても重要です。これまでの職歴や業務経験、スキルや知識、実績や人間性、そして関心があることをを書き出してみましょう。
Can = 自分のできること
Will = 自分がやりたいこと
Must = 自分がやるべきこと・社会や会社から求められていること
過去の振り返りをし、自分は何ができるのか、何がやりたいのか、何が求められているのか、自己分析を行なうことで、自分が最も意欲を持って働くことは何かを分析し、理解を深めていきましょう。
2-3.目標達成のプロセス
キャリアプランは1度立てたからといって、そこで終わりではありません。定期的に達成状況の確認をし、場合によっては調整をしていきましょう。会社の状況で目指している役職や部署・仕事が変わっていることはよくあることです。どんな時でも周りの状況を見て、計画を見直しましょう。また、キャリアプランは働くことの理想計画となります。つまりは、働いている限り続いていく計画ということです。長い時間やる気を持続させるためにも、短期の目標をいくつか計画し、小さな達成を積み重ねていくと諦めずに努力をすることが可能です。
3.キャリアプラン計画例
実際にどんなものが出来上がるのか、イメージがつきにくいと難しいですね。キャリアプランの作り方をまとめたイラストになりますので、計画をしていく際に参考にしていただければと思います。この流れを元にキャリアプランを作成し、転職活動や就職活動時には簡潔にまとめたプランを話せるようにしましょう。
職種によって長期目標と短期目標の立て方は大きく異なりますので、それぞれの傾向と特徴をご紹介いたします。
3-1.営業の方のキャリアプラン
短期目標は数値化できるものが達成として分かりやすくなっています。ストレートで結果にこだわり、ガツガツとした競争社会での意欲や向上心を計画に組み込むと良いでしょう。そして、成績に加えてマネジメントや戦略、後輩育成と長期目標に向けてステージが変わりますね。
3-2.事務の方のキャリアプラン
直接売上に関わることはないことや、企業ごとの特色を組み込み難い部分がありますので、向上心や責任感に絡めて計画をすると良いでしょう。それぞれのプロフェッショナルになることや、資格の取得といった明確な目標も交えながら、ゆくゆくは経営企画等にキャリアアップしたいといったことで、向上心をアピールすることができます。
3-3.公務員の方のキャリアプラン
公務員のキャリアプランとして一般的なことは、管理職を目指していくことです。昇任試験のための勉強や勉強、地方公務員から国家公務員を目指したり、民間企業への転職等も公務員キャリアプランの特徴です。
3-4.エンジニアの方のキャリアプラン
専門的な知識と経験が必要で、それぞれ資格や知識の習得が短期目標となってきます。そして、長期目標を独立することと計画をしている方が多いことが特徴です。技術の変化によって、日々学ぶことが多く、やり方も変わってくるスピード感のある職種のため、しっかりとキャリアを計画することが大切です。
3-5.クリエイターの方キャリアプラン
同一の職場でのキャリアアップを図ることが一般的ですが、広告やグラフィックのクリエイティブの世界では、転職をしながらキャリアをあげていく方法は一般的です。新卒採用よりも中途採用が多いことも特徴ですので、一定の知識と技術を吸収したら次の場所でステップをあげていくことが多いです。
3-6.女性のキャリアプラン
ライフイベントによって大きくキャリアが変わる可能性の高い女性は、あらかじめキャリアプランにライフイベントを組み込んで、自分らしい働き方を計画していくといいでしょう。仕事への価値観やこだわりから、家庭や育児とのバランスを考え、復職してからのキャリアや、フリーランスとしての道、副業もしていくのか。男性に比べて、女性はライフイベントに左右されることが大きいため、見直しや様々な可能性を意識しながら計画すべきでしょう。
4.キャリアプランを計画通り成功するために
まずはじっくり自分を知る事です。興味のある事、一番力を発揮できること、楽しいと感じること、自分と向き合う時間をつくりましょう。細分化された目標を達成することができたら、自分を褒めてあげましょう。モチベーションを高く持ち続けることができます。そして、最終目標へいくための道は遠回りが必要な場合も、近道が出来る場合も、業界の変化によってなくなってしまう場合もあります。そのたび修正し柔軟に対応してくことが大切です。もちろん人生はうまくいかないことの連続です。選択肢と視野を広くもって、前向きに努力をしていくことが成功へ繋がります。
もし、モチベーションが続かなくなったり、挫折をしてしまったときには、ダメだったからといって目標をすぐに変えたり、諦めてしまうことは良くありません。身近な先輩や上司に相談してみましょう。どんな努力をしているのか、何が目標なのか、色々な人から離しを聞くことで、自分のキャリアプランを見直し修正していくことができます。